あどけない熱

とりあえず「著者初のオール標準語」を読んでみたかったので
思わず買ってしまいました。
樹要さんの絵もすごーく久しぶり。
でもなんとなく松本花さんの絵のように見えたかも？

秘書シリーズのような
とんがったアゴが懐かしい･･･

あどけない熱 (新書館ディアプラス文庫 151) 久我 有加 Amazonで詳しく見る by G-Tools ☆☆☆

毎日に閉塞感を覚えていた中三の春。初めて塾をさぼった公園で、聖は五つ年上のカイネと知り合う。聖の周囲の大人たちの誰とも違い、印象的で自由なカイネに、聖は瞬く間に惹かれてゆく。だが、カイネには他人と深く関われない理由があるようで、聖は彼の作る距離をもどかしく感じていた……。青く幼く鮮烈な過去篇｢宵待草｣と、その十年後を描く｢二人静｣の二篇を収録した、著者初のオール標準語作品。全篇書き下ろし。

久我さんはなー；
なんか読書が「なんでやねん！」のイメージにとらわれすぎているような気が。
去年６月の本読んで思ったのですがあれは結構異色な作品なんじゃないのかな。

今回はまあ･･･あらすじ通りって感じです。
特別オドロキもなくさらさらと過ぎていってかな。
なんていうか周囲の人々に対しての伏線を消化しきらず
何でもかんでも「カイネｖカイネｖカイネｖ」な感じで。
もうちっと周囲の人に話をむけても良かったと思うんですけどね～。

前編はなんと１４才です。１４才視点。中３ですが。
ぐぁー！ってなっている時に出会った大人なんでしょうかね。
もはや刷り込み･･･？結構熱烈なアピールをします。うん。
あー若いなーとか思いつつ･･･。とにかく一方通行だったなあ。
カイネが何を考えているのかよくわからなかったかも。

カイネはイラスト的に遊び人で意地悪･･･
みたいなイメージですが妙に優しいです。意外なことに。
カイネは結構かっこよかったかな～。少し憧れる。
ブラックカイネもなかなかよかった？

まあそれでも聖の一方通行は変わらないかな。
少年初めての恋･･･一方通行な恋･･･１０年越しの恋･･･とかに惹かれるなら良いかと。
自分の中の評価は☆３ってところかな？
それでもまあなかなか考えさせられるものがありました。
標準語とかは特に気にならなかったかな･･･？読めればいい。