恋になるなら

中学校時代の先輩後輩関係ってなんか良いですよね。
３年生と１年生
年はたった２つしか変わらないのにすっごい大人に見えたりして。

で…その関係のまんま社会人になったら？って感じでした。
攻めは俺様とか紹介されていますが
すっごく好感が持てました。とにかくキャラに惚れました。

受けはちょっと卑屈っぽいところがあるけど
そこがまた可愛かったなあ。

リーマンものなんですが
結構中学時代の話が出るせいか
やけにキラキラしたお話です。
爽やかで…そして終盤ちょっと暗いエピソードまで出てきたりして。
最初から最後まで飽きないでワクワクしながら読めました。

渡海さんのディアプラスはずっとイマイチなのが続いていたのですが
これは文句なしに面白い！
爽やかな作品が好きな人には是非とも買いです。
ひょうたさんの挿絵も麗しいです。

恋になるなら (新書館ディアプラス文庫) 渡海 奈穂 Amazonで詳しく見る by G-Tools ☆☆☆☆

WELL

ようやっと木原さんのＷＥＬＬを読みました。
なんて言えばいいんでしょ・・・。
これを風呂で読んだしたら、間違いなく溺死すると思いますよ・笑
夢も希望もない話でした。人間の極限だなあーなんて。
これは地雷の人が多そうです。ラブに関してもすごく遠回りのような。

舞台となるのは、砂漠化した世界。
地上のものはすべて消え去り
生き残ったのは地下にいた僅かな人々のみ。
助けも何にも来ない。なんという極限。

漂流教室とはまた違ったメッセージがあるよーな。
といっても漂流教室読んだことないけど・・・（映画なら）

WELL (Holly NOVELS) 藤田 貴美 Amazonで詳しく見る by G-Tools ☆☆

キャラメルビターの恋人

今日は「キャラメルビターの恋人」を読みました。うえださんです。
そいえば新刊で出ていたときも買おうかどうか悩んだような。。
麻々原さんの絵って場末の喫茶店とかすごい似合いますね！
くたびれた地帯に咲く一輪の華･･･って感じの受けが好みでした。

作品自体は･･･すごくふつー･･･。

インテリアデザイナー×喫茶店のギャルソン。
亡くなった攻めの父親が遺した喫茶店のお話。店を閉めるとか閉めないとか。

まあでも本人たちは幸せそうでしたし
キャラデザインがすごく好みだったので3.5って感じかしら。
律の過去がもう少し知りたかったかな～。
いつものうえださんが好きなら楽しめると思います。

キャラメルビターって響きから
すごいツンデレな受けが登場するのかと思っていました・笑
そうではなかったです。少し残念。

キャラメルビターの恋人 (幻冬舎ルチル文庫)
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ヤマシタトモコ『恋の心に黒い羽 』

くいもの処明楽が「うーん･･･」って感じだったので
ヤマシタトモコ作品どーかなーなんて思っていたのですが･･･。
違った！これは文句なしに面白かったです。
読み切り作品がたくさん入っていたのですが
１つ１つ、どれも完成度が高くって満足度でいっぱいです。

そいえば思ったのですが
ヤマシタさんは好きになる瞬間･･･というよりは
好きになった後･･･の方を書きますよね。
そして最初からゲイという設定が多いような。
リアル感を出すため･･･なのかな。なんか好きです。

『ベイビー、ハートに釘』
姉視点から、弟の恋を描くという珍しい形式の話。
淡々と綴られていて切なさでいっぱいでした。
この短いページ数にとても濃縮されています。
弟への想いがつまっているなあ。１番のお気に入りかも。

『イッツ　マイ　チョコレート！』
６人兄弟の１番上の兄ちゃんの話。
責任感やゲイであることの後ろめたさや恋人への想いでグッチャグチャになるところが
良いなあ。最近男の涙にとても弱いです。
しいていうならば坂下（相手）との出会いとかも少し見たかったかも。
とても魅力的なカップルだと思うの。２人

『悪党の歯』
これもまた珍しい形式。
とりあえずヤクザモノなんでしょうか。
娘と２人で話す･･･みたいな。ああこれは読まなきゃわからないでしょう。
少しグロい描写があってそれが苦手でした。

『恋の心に黒い羽』
表題作。ドＭです。
１番掴みづらい話だったかも。
「本心を見せろ！」というのには考えてしまいました。
本音を伝えるシーンにはぐっときました。

『その火をこえてこい』
高校生モノ。青春カタログだからか？
エッチシーン萌えました･･･
「やだ･･･やだ･･･」とかそこら辺に。

それにしてもよくわからない２人だ。
だけど萌えたからよしとしよう。しおさい！

『ＦＯＯＬ　４　ＹＯＵ』
天然の話です。いや、バカって言う方がふさわしいのでしょう。
でもそんなバカを愛する気持ちが好きだったかも。

『フォトジェニク』
デリヘル！バリタチ！
ああ面白かった。


とにかく大満足でした。
ヤマシタトモコ作品恐ろしい子！

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ロマンスの黙秘権３

弁護士もののシリーズ最終作です。
取り扱っている事件の内容は多重債務＆自己破産
なんていうか･･･これまでの事件の中では
１番どうしようもなかったです。特に相談者にドラマもなく。
同情していいのかどうかもわからなかったので迷いました。
これまでの昼ドラっぽい匂いも好きだったのでそこはちょっと･･･って感じかな。

でも自分好みの、視点が切り替わる感じが良かったです。
やはり超スーパーヘタレの准己視点と啓視点のズレこそが
この作品の醍醐味かと。手玉に取られているヘタレとか萌えてしまいます。
「もう寝るしかないんだ！（大意」とか思わず笑ってしまいました。
どう見ても笑うシーンではないのに！
某所の罪は重いです。畜生！愛していますｖｖ

あと田上先生の准己評もよかったです。
「及び腰」ってまさにそのまんま。
うう･･･准己を端的に表していますね。


しかし最後の昭和な展開にはちょっとびっくりでした。
啓は何で「しゃべんな！」と言わなかったのでしょうか。
いやまあ･･･BLだからいいんですけど。。


ラブラブ部分？と一泊旅行編も良かったです。
勢いに乗って熱く語りまくる啓とそれにうんざりする准己とか可愛かった･･･!!
あと、啓に「免許なんか取るな」といった流れについては
某所とまったく同じことを思いました。
「ずっと助手席に乗っていてほしい」ですよね･･･!!ですよね!!
肝心なところで甘い台詞吐けないところがヘタレゆえんのところなのかなあ。


あーでもやっぱり面白かったです。このシリーズ。
３冊さくっと読めたところも良かった。
是非とも「准己＝スーパーヘタレ」として読んで欲しいところです･･･笑

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