崎谷はるひ『アオゾラのキモチ―ススメ』

どこを見てもこの本の感想見ません。
今日、本屋に行って初めて知りました。
はるひんなのにねー。一応みんな買ってはいるのか？

とりあえず人柱になろう！と思い購入。
内容は･･････うーん･･････。
はるひん苦手な人には勧められない感じ。

アオゾラのキモチ―ススメ (幻冬舎ルチル文庫) 崎谷 はるひ Amazonで詳しく見る by G-Tools ☆☆(2．5）

同じ専門学校ながら、ファッション科とアニメ科はまるで異文化。アニメ科の北史鶴とファッション科の冲村功は、ある事件をきっかけに親しくなる。史鶴は、最初の恋が最悪の結果となり、次の恋も同棲までした恋人に裏切られ、恋愛に消極的になっていた。冲村に惹かれながらも三度目の恋に臆病になった史鶴は、あきらめようとするが…。

あらすじではなんか「オタクの恋！」みたいな感じで書かれていますが
実際はちょっと違って、どっちかというとしっかりした子みたいな感じ。
内気は内気だけど、我を持っていて。説教もして。
一般的に言われているようなオタクをはるひんが嫌っているようにも思えました。

まあだから･･･
この受けが･･･
なんか腹立つんだけどね･･･

まさか受キャラからアテクシ臭が出てくるとは
思いもしなかったです。かなり('A`)って気に。

しかも、ネットとかその辺を舞台にしているので
いつも以上に余計に気になってしまいます。
そういう世界にも精通しているアテクシって感じが。

とにかく序盤がキツかった･･･。
『事件』が起きるのですが、それもなんだかなーって感じで。
途中で投げ出しそうになったのですが、なんとか読んでいったら
中盤、予想以上に面白かったです。

というのも、攻の沖村がなかなか可愛い!!
チャラいようで真面目･･･っていう定番ですが
なんだか妙にかわいげがあって
本線の恋愛の部分はすごく楽しめました。
過去をひた隠しにする史鶴とのエチーもなかなかよくって
そしていつもよりだいぶ短かったので
久しぶりにはるひんのエチーシーンに萌えました。
米蔵さんの挿絵もエチーシーンはやけに気合いが入っていた・笑

するとなんだか脇キャラも良く見えてきて
「序盤を乗り越えればなかなかいいじゃーん♪」とか思っていたのですが･･･。


また･･･「事件」が起きるわけなんですよ。
盗作疑惑がどうとか。すごくチープでした。
「まーたはじまった」のAAを貼りたくなる気分でした。

しかも、前回の事件と犯人が同じで
その犯人がすんごくしつこくって後味だけが悪かったです。
なんかここまで引っ張る意味あんの？とみんなが思ったことでしょう。


するとまあ最後のシーンもなんだか萌えきれず･･･
消化不良で終わってしまいました。


惜しかったなあ･･･で終わる作品です。
シリーズ化で出るみたいだけど
次買うとしたら古本でかなあ･･･と思っちゃった。


まあでも、読みやすくはあるので
３００P強をさらっと読めたのは
さすがはるひんだなーとはちょっと思いました。
捨てるほどでもないけど、わざわざ読むほどでもない作品です。

ネットとかをやり始めた
中学生の頃だったらきっと面白く読めたことでしょう。