片思い

今日は木原さんの「片思い」を読みました。
木原さんらしくない話だなー･･･と。
なかなか可愛らしい恋物語でした。
ちょっとひねくれた性格の受けが可愛かったです。
途中ちょっとあれあれ？というシーンもありましたが。
スラスラと読めたなあという印象。

あーでも･･･
自分の好みは、友人の門脇でした。
めちゃくちゃかっこよかったです。すっごい好みのタイプ。
仲の良い３人組っていう構図が好きです。
そして３人の内、あぶれるキャラクターを自分は好きになりやすい。

ちなみに、門脇が主人公の「あのひと」もめちゃ良いですよ～!!
不安定なおっさん攻めに…死ぬほど萌えます。

「片思い」は表題作よりも
同時収録の短編「花の宴」を読んでほしいかな。
これはいろいろとすごいです。

初出は９６年のビボイ？
結構重い話でした。主人公は中３の男の子で、境遇がとても可哀相でした。
どうなっていくんだと先が読めない話だったなあ。
木原さん特有の痛さもあり、胸に突き刺さる話でした。

親友の政宗が本当に好みです。
この２人の幸せな話･･･読みたかったなあ。
最後の「ごめんな」にはグッときました。


晃は、父親が雅人を好きなのを知っていたんじゃないかな。
中盤での「それとも、知っているの」という晃の台詞は

１、晃と義父との関係のこと
２、義父が雅人のことを好きということ

この２つが考えられるけど
晃の性格を考えると後者なんじゃないのかなあ。
ああでも晃は義父との行為を悦んでいるようにも見えましたよね。
うーん･･･どうなのかなあ。

まあでもかなり好きな話でした。
木原さんは･･･本当にすごい。

片思い (ビーボーイノベルズ) 木原 音瀬 ビブロス 2001-08 by G-Tools ☆☆☆☆