忍者ブログ
大学生腐男子によるBL小説レビューなど。 他にも日常ネタ多数。やや更新停滞気味。。
[18] [4] [8] [16] [9] [12] [3] [13] [10] [14] [17]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

砂原さんの9ヶ月ぶりディアプラスの新刊は心の声が聞こえる人のお話。
自分あんまりこういう設定は読まないというか
まず敬遠しますが砂原さんなので勿論購入。
良かったです。途中たまに辛くなったりもしましたが…。


言ノ葉ノ花 (新書館ディアプラス文庫)言ノ葉ノ花 (新書館ディアプラス文庫)
砂原 糖子


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

☆☆☆☆


+ + + + + + + + + +
前編は人の心を聞けるのが嫌で嫌で…で
後編(書き下ろし部分)は人の声が聞けなくなってしまった自分に戸惑い…
という構成がとても素敵でした。
書き下ろし部分を含めて1冊として評価したい感じ…??

もし他人の心の声が聞けたらどうなるか。
それがやけにリアルに表現されているなと感じました。
心の声の部分は『』(二重かっこ)なのでわかりやすかったですし。
そして細かいながらにも設定に凝っていて
物語に入っていく中にだんだんと他人の心の声が聞ける気分になっています。
いやこれは自分の妄想が激しいだけ…?

受けの余村さんはすごい普通の人。
ただいきなり目覚めたという感じで。
10年前の母親の離婚がまた影響しているんですが
そのエピソードでまたちょっと泣けました。
神様の気まぐれさがもうね。

攻めの長谷部は
朴訥な感じなんですが
心の声がある分すっごく一途で妙に可愛らしいです。
「余村さんの手だ…」「余村さんのお茶だ…」とかいちいち想うところとか
すっごくキュンキュンしてしまいました。
ある意味でこの設定がなければ長谷部はBLには使いづらいなあとかも感じながら。
普段だとセクスアリスの攻め並に喋らないような気がしますが。。

前編部の山場はやはり
心の声が聞けると打ち明けた後の部分かと。
長谷部は強い子。そう感じました。


で、書き下ろし部分では一転して
声が聞けなくなって最初は喜ぶものの
段々と戸惑いと感じてしまうのです。

最終的に
『声』が聞こえない限り永劫に信じていられるものはない
みたいな具合にまでなってしまいます。
この辺どうなる…どうなる…とワクワクしたなあ。

これを鼻が効かなくなった犬と例えている…のかしら?
なんかそういうエピソードがあるのです。

最後…長谷部が心理をつくのですが
そのシーン大好きです。あの言葉大好きです。

余村の傷は
本当の心がわからなくってできたしまった傷と…
本当の心がわかってしまってできた傷…
両方あるんですよね。
そりゃあ信じられなくなるよ…なんて同情しながらも
長谷部の言葉にジーンときてしまったのです。

最後の引きの部分もなかなかよかったです。
読解力が欲しくなった…!!

とにかく満足の行く本でした^^
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
最新記事
最新コメント
[09/21 Jilvaanue]
[03/19 林檎]
[01/09 しんきば]
[09/14 きゅん]
[08/24 ジョンイル]
メルフォ
内緒話はこちらへ
※返事は遅くなることが多いです
プロフィール
HN:
氷雨(ひさめ)
性別:
男性
自己紹介:
BL小説がメインですが
一般小説や一般漫画も普通に読みます。
オススメ情報はいつでも募集中。

好き作家
・砂原糖子さん
・木原音瀬さん
・月村奎さん
・高遠琉加さん
・いつき朔夜さん

その他大勢

好き漫画家・レーター
・佐倉ハイジさん
・京山あつきさん
・鈴木ツタさん
・富士山ひょうたさん

・高星麻子さん
・片岡ケイコさん

一般作家
・伊坂幸太郎

一般漫画
・おおきく振りかぶって
・しゃにむにGo!

他にもいっぱい。

あと、にわかサンホラーです。
完璧なBaroqueを目指し練習中。
ブログ内検索
ちょこっと掲示板
メルフォレスはここに
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 腐男子日記 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]