沙野風結子『獣の妻乞い』

この前のオフ？で食事をしていたときに
自分が「2008年のベストはなんですかねー」と聞いたら
Oさんは「獣姦はインパクトが強かったけど･･･」ときました。

真っ先に出てくるのが獣姦かよ!!!!って思ったのですが
そのあとK-BOOKSで探すとあったので購入。

読んでみると･･････あれ･･･すごい萌えた･･･よ？
普段読まないタイプの話ですがね～。
沙野さん自体初読みでしたが、エロで読ませてくる作家さんだな～と認識。

獣の妻乞い (リンクスロマンス) 沙野 風結子 幻冬舎コミックス 2008-01 by G-Tools ☆☆☆☆(4．5）

通り魔に襲われた高校生の由原尚季は、狩野飛月という男に助けられる。強引な手口により、飛月と一緒に暮らすことになった尚季は、凶暴そうな見た目に反し、無邪気で優しい男に急速に惹かれていく。だが、仕事に行くたび尋常さを失う飛月に、尚季は昼夜を問わず、荒々しく抱かれるようになる。次第に獣じみていく飛月の異変に不安を覚える尚季は、彼が凶悪犯罪者を抹殺するため、秘密裏に造られた「猟獣」だと知り―。

猟獣（人狼みたいな？）×高校生


あらすじとちょっと違いますよね～。
子供の頃に助けた犬の話を書いてもいいのに。
8年越しの純愛でした。飛月の強い思いにドキドキ。
両方の視点から書かれているのも◎

獣姦！のインパクトが先行していますが
意外としっかりしたストーリーだったような。
世界にはすんなり入ることができました。
あ、あと実際の獣姦シーンは1回だけです。
いや･･･それがね･･･萌えるんだけど･･･。

１言で表現するなら
熱烈なワイルド攻って感じです。
もう何年もずっと想い続けて
ようやく尚季（受け）を手に入れ、とにかく愛しまくる
飛月がすっごくよかった･･･!!
ここまで情熱的な攻めは普通の小説だとこそばくなりそうですね～。

そんなんで、エロシーンがだいぶ多いのですが
いちいち萌えまくりました。
こんなにエロシーンで萌えたのは久しぶりかもしれない。
沙野さんのエロって素晴らしいですね～。
なんか直接的なんだけど、あんまりやらしさを感じさせない描写が上手いです。

この時点では人×人ですが
2008年で1番萌えた行為シーンだったかもです。


話自体は結構シリアスな方向に進みます。
嫌いではなかったですね～。
トンキチ設定ではないので大丈夫かと。
終盤の尚季の気持ちにはぐっときました!!


そしてまあ･･･
メインディッシュ（？）の獣姦も･･･良かったです。
いきなり犬の生態が書かれていてちょっと吹きました。
いやーこれは読むべきだと思いますよ。うん。
気持ち悪くはならないかと･･････。愛があるし。


まあ･･･この獣姦で沙野さんも力が尽きたのか
最後の展開はちょっといただけないかも（＝＝；
なんかブラックなエンドでも良かったのでは？とか思ったり。
ちょっとゴニョゴニョしちゃいましたかねー。
とにかくまあ･･･自分もエロシーンで力が尽きたわ・笑


あーでも良かったです。
獣姦が先行していますが、こんなに楽しめるとは思わなかった。
ワイルドで一途な攻めが好きな人は是非ｖ
エロは濃いめですが、エロだけではないので大いにオススメ。